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溜塗り

溜塗り
​溜塗とは全体の色が茶褐色でありながら、角が赤く透けた塗りの事をいう。

一般的には中塗に朱色を塗り、乾燥させた後、透明(朱合漆)を塗る事で、平らな部分は赤茶けた色となり、角は赤く透け黒塗りや、朱塗とは違った上品な色合いとなる。
ただし、赤い中塗に透明な漆を塗っただけでは、しばらくは色むらが出ないが、数年たつと赤と茶褐色の色むらが全体に広がり、最初の上品さは失われていく。

また、お椀の中を溜塗りにするとこちらも最初は上品に映るがしばらくすると濃い緑色に変色したり、白茶けたりする。
この現象は黒漆の場合は硫酸鉄粉を漆に微量いれることにより酸化し、漆黒の黒色となり、朱色の場合は顔料が3割〜5割配合されることから極端な変色はおこらない。

上記のような説明をうけ、長年の経験を積んだ職人のいる、生産体制のしっかりした工房を選ぶ必要がある。
近年は工房を持たない漆器店が多いので要注意。

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